
セキュリティ面は大丈夫なんでしょうか
「Coincheckの評判・口コミまとめ」の記事を執筆するにあたってネット上に挙がっているありとあらゆる評判に目を通したのですが、Coincheckに関する悪い評判の中で、「過去にハッキング事件があったから不安」という意見が結構見受けられました
そこで、本記事では、過去に起こったハッキング事件のことを振り返りつつ、現在のCoincheckの安全性について説明していこうと思います
過去に起こったハッキング事件のことで不安を抱えていて、Coincheckに口座を開設するのをためらっている人はぜひご一読ください
目次
Coincheck事件の概要
事の発端
事の発端は2018年1月26日00:02:13から08:26:13
Coincheckが所有する仮想通貨NEM(ネム)がクラッキング(不正アクセス)により外部に送金され、ほぼ100%流出してしまう事件が発生しました
日本円にして約580億円が被害に遭い、Coincheck本社前には投資家や報道陣でごった返しの状態に
同日23:30には、記者会見が開かれ、NEMが不正に流出した事実と原因を調査中であるという旨をCoincheck取締役の大塚雄介氏が説明し、NEM以外の他の通貨の取引を一時停止していることを謝罪しました
なお、記者会見に関してはノーカット版がYouTubeに投稿されているので、興味がある人は視聴してみてください
原因
NEMが流出した原因は以下の2つだと考えられています
- ホットウォレットで管理していたこと
- マルチングが未適用だったこと
ホットウォレットとは常にインターネットに接続されたウォレットのことでして、オフラインで管理されているコールドウォレットよりも、クラッキングに弱い傾向にあります
とは言え、ホットウォレットもかなり安全性はかなり高いので、単純に当時のCoincheckの管理が杜撰であったということでしょう
そして、マルチングが未適用だったことも原因として挙げられています
マルチングとは多重署名のことでして、口座から出金する際に複数の秘密鍵が必要になります
しかし、当時のCoincheckはマルチングを採用していなかったため、1つの秘密鍵で資産を移動させることができたわけです
もちろん、盗み出す秘密鍵が一つなので、当然マルチングを採用している口座よりも侵入が楽というわけですね
返金対応
2018年1月27日、Coincheckは「1月26日に不正送金されたNEMの補償について」を発表しました
内容は下記の通り
- Coincheckの自己資金を原資として「保持NEM数×停止期間中加重平均レート88.549円」をウォレットに返金する(総額463億円)
- 補償時期や手続き方法に関しては検討中
巨額の返金対応だったので、「債務超過にならないのか」と不安視されていたのですが、これに対し大塚氏は「原資は基本的に現預金で持っていて、返金しても債務超過にはならない」と述べています
犯人について
2021年2月現在、クラッキングしてNEMを盗み出した主犯の人物は逮捕されていません
が、NEMが盗み出されたと知っていながら他の暗号資産と交換した31人の内、6人は逮捕され、25人は書類送検されました
以下、詳細を報道してくれたテレ東ニュースの動画を貼っておくので、興味がある人はご覧ください
事件後のCoincheck
流出事件後のCoincheckは東証一部上場のマネックス・グループの完全子会社となり、無事財務省より暗号資産交換業者に登録されました
セキュリティに関しては、国内外複数の情報セキュリティ企業によってモニタリングされているため、強固なものとなっています
なので、「過去に流出事件が起こったから不安」と考えている人は安心して大丈夫ですよ
まとめ
今回はCoincheckで過去に起こったNEM流出事件についてお話しました
主犯のハッカーはまだ捕まっていないとのことなので早く捕まってほしいですね
以下、この記事のまとめになります
- 2018年、ホットウォレットでの管理やマルチングの未適用がきっかけとなり、NEM流出事件が起こった
- 2021年2月現在、主犯は捕まっておらず、いまだ捜索中
- Coincheckは東証一部上場のマネックスグループの子会社となり、無事再建を果たした
この記事をここまで読んでいただけた人にはCoincheckのセキュリティが強固になったことをご理解いただけたかと思いますが、それでも不安が残るという人は下記の記事でご覧ください
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それではこの辺で失礼しますね