
今回紹介する「いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン」はそんな悩みを解決してくれる本です。
「いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン」の著者・大塚雄介さんは仮想通貨取引所・Coincheckを運営しているコインチェック株式会社の共同創業者で、2021年5月時点では、同社の執行役員として活躍されています。
そんな大塚さんが書いた「いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン」は仮想通貨初心者向けに、仮想通貨とは何なのか?仕組みはどうなっているのか?などをわかりやすく解説してくれています。
今回はその「いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン」を以下3つのポイントで要約しました。
\ 500円から取引可能/
目次
いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーンを3つのポイントで要約
ビットコインと現金の違い
本書で語られているビットコインと現金の違いは以下の4つ。
- 実体を持つか持たないか
- 法定通貨か国際通貨か
- 管理方式が中央集権的か自立分散的か
- トレーサビリティがあるかないか
今回は私が重要だと感じた赤い太字の部分について深掘りしていきます。
法定通貨か国際通貨か
現金の場合、日本では円、米国ではドルといった具合に国ごとに使える通貨が決まっています。
このように特定の国でしか使えないよう法律で定められた通貨を法定通貨と呼ぶわけです。
一方、ビットコインはどこの国でも使える国際通貨。
円やドルのように国や中央銀行によるコントロールを受けることはありません。
それゆえ、きわめて民主的な通貨と言えますね。
管理方式が中央集権的か自律分散的か
先ほども話したように円やドルは国や中央銀行に管理されている、いわば中央集権的な管理方式です。
一方、ビットコインは世界中の至る所にいるマイナーという人達によって運用されています。
なので、ビットコインは自律分散的な管理方式と言えますね。
そして、ビットコインが分散的で民主的な通貨として存在できるのはブロックチェーンという技術が使われているからです。
このブロックチェーンという技術については話すと長くなるので、ぜひ本書で学んでみてください。
ビットコインの良い面
この記事では、本書に書かれているビットコインの良い面の中から3つほど紹介していきます。
1.マネーロンダリングのような不正操作には悪用されにくい
ビットコインをはじめとした仮想通貨は、デジタルで瞬時に動かすことができるため、「マネーロンダリングの温床になるのでは?」と思われがちです。
しかし実際、仮想通貨でマネーロンダリングすることはほぼ不可能と言えます。
というのも、仮想通貨の取引記録はすべてブロックチェーンに残っているからです。
いくら巧妙にしようとも、過去の取引記録を調べれば、不正操作は一発でバレます。
なので、マネーロンダリングしやすそうに見えて、実は不正なお金の移動には向いていないんです。
手数料が安く済む
ビットコインは海外送金が得意分野です。
もし、日本から銀行経由で海外に送金すると、手数料がかなりとられます。
なぜなら、取引を確認する人の人件費が加算されるからです。
しかし、ビットコインならすべてコンピューターがやってくれるため、人件費はかかりませんし、ヒューマンエラーが発生することもありません。
こういった理由があって、ビットコインは手数料が安く済むわけですね。
ちなみに個人レベルで海外送金が想定される場面は以下の通りです。
- 個人輸入(海外のオンラインサイトから直接商品を取り寄せる)
- 海外投資
- 留学している子どもへの仕送り
- 海外の赴任先から日本への仕送り etc
為替リスクの回避先になる
自国の通貨が暴落した時、仮想通貨が誕生する前は他国の株を買うことで為替リスクを回避していました。
しかし、仮想通貨が普及してからは、他国の株だけでなく、仮想通貨も為替リスクを回避する目的で買われるようになったのです。
実際、2016年にリオ・オリンピックが開催される前のブラジルで、通貨・レアルが暴落した際に、ビットコインの取引高が増えました。
有事の際の選択肢が増えるのは良いことですから、「為替リスクの回避先になる」というのはビットコインをはじめとした仮想通貨の良い面と言えますね。
ビットコインの悪い面
次にビットコインのネガティブな面を2つほど紹介していきますね。
取引所のミスでビットコインが盗まれる可能性がある
ビットコインはブロックチェーンという死角のない技術によって支えられており、本書でもそのすごさについて繰り返し語られています。
しかし、ヒューマンエラーでビットコインが盗まれるケースは過去何度かありました。
皮肉にも、本書の著者が創業したCoincheckでは、本書出版から1年後の2018年、仮想通貨・NEM(ネム)が100%流出する事件が発生。
(事件の概要については「Coincheck事件とは?通貨が流出した原因や気になるその後について解説」にまとめてあります。)
「いくら技術が完璧でも扱う人間がミスをすると盗まれる」ということを身をもって教えてくれたわけです。
価格の乱高下が激しい
仮想通貨は価格の乱高下が非常に激しいです。
実際に2021年5月1日~2021年5月31日の1か月間で1BTC=6,000,000万から4,000,000万ほど下落しました。
なので、初心者の人は価格の値動きを気にしなくて良い積立投資がおすすめです。
まとめ
今回は「いまさら聞けない ビットコインとブロックチェーン」の要約を以下3つのポイントで紹介しました。
- ビットコインと現金の違い
- ビットコインの良い面
- ビットコインの悪い面
なお、今回紹介したことは本書のごく一部分で、まだまだ伝えきれていないことがたくさんあります。
仮想通貨に対する見識を深めたい人はぜひ読んでみてください。
今回は以上です。